オレンシアとは(一般名:アバタセプト)
関節リウマチでみられる関節の炎症
関節リウマチの病態メカニズムについては十分に解明されていないところがありますが、現在では次のように考えられています。
- ①関節リウマチ患者さんでみられる関節の炎症は、抗原提示細胞がT細胞に誤った情報を伝えることから始まります。
- ②誤った情報を受け取ったT細胞は、B細胞やマクロファージなどに、自分自身(関節など)を攻撃するように指令をだします。
- ③指令を受けたB細胞やマクロファージは、サイトカインなどをつくりだして、関節の炎症(痛みや腫れ)を引き起こします。


オレンシアのはたらき
- ④オレンシアは、T細胞が誤った情報をださないよう、T細胞のはたらきを抑えます。
- ⑤T細胞のはたらきが抑えられると、サイトカインが過剰につくられなくなり、関節の痛みや腫れが和らげられます。

アバタセプト(オレンシア®)点滴静注用250mg 添付文書 2016年5 月作成(第8版)
Choy EH, Panayi GS. : N Engl J Med. 344(12): 907-916, 2001
Choy E. Rheumatology (Oxford). 51(Suppl 5): v3-11, 2012